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来談者中心療法
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来談者中心療法とは?カウンセリングの神様カール・ロジャーズ

カウンセリングにもさまざまな技法がありますが、カール・ロジャーズによる来談者中心療法は非常に有名です。

「来談者中心療法ってなに?」
「カール・ロジャーズってどんな人?」
「来談者中心療法に効果があるのはどうして?」

この記事では、こうした疑問にこたえていきます。

目次

来談者中心療法とは
なぜ来談者中心療法に効果があるのか
純粋性
尊重性
共感性
カール・ロジャーズについて
まとめ

来談者中心療法とは

来談者中心療法は、「人は誰でも自分を受け入れられ、安心することができれば、自分自身を成長させようとする力を発揮できる」というロジャーズの考えのもと提唱された技法です。

来談者中心療法は、クライエント中心療法、パーソンセンタードアプローチや非指示的カウンセリングともいわれています。

なぜ来談者中心療法に効果があるのか

来談者中心療法においては、クライエント(カウンセリングを受ける人)がカウンセリングの中で変化していくために3つの条件があるとしています。

純粋性(自己一致)

純粋性とは、カウンセラー自身がクライエントに対して、ありのままでいることです。
カウンセラーが純粋であるためには、カウンセラー自身が心理的に安定していなければならない、とロジャーズは考えました。

カウンセラーが心理的に安定し、自分の内面に矛盾がない「自己一致」の状態が重要であるとされています。

尊重性(受容)

尊重性は、カウンセラーがクライエントを尊重して、無条件に受け入れること、肯定的な関心を示すことです。

受け入れるとはいっても、大切なのは何をどう受け入れるかという部分。
例えば、クライエントが「死んでしまいたい」といった場合に、「死んでもいいですよ」とただ肯定することではありません。

クライエントが「死んでしまいたい」と思うほどにいま苦しい気持ちにあること、そうした考えを持つ状態にいることを受け入れ、尊重することを意味しています。

実際、何かつらいことがあった時に、そのつらさや大変さ、自分がそうした状況にあることを理解してもらえただけでも、心が楽になったり救われた気持ちになった経験がある人もいるでしょう。

ロジャーズ的に考えるならば、「死んでしまいたい」と思うほどの苦しさを理解されることで、クライエントは自分の気持ちを整理し、より自分自身を理解して行けるようになります。

尊重性とは、ただ肯定を示すという単純なものではありません。クライエントを尊重し、クライエント自身やその場で感じている感情を深く受け入れることを意味しています。

共感性(共感的理解)

共感性は、クライエントの話を聴いて理解することです。
特に来談者中心療法では、クライエントが表現した感情やうまく言葉にできなかったところまで的確に表現して返すことをいいます。

これはクライエントの発言に対して、解釈をするというよりも、クライエントの気持ちや考え方をそのまま反映することをさしています。

単なるオウム返しではなく、かといって勝手な解釈をするのでもありません。クライエントに「そう!そういうことなんですよ」と分かってもらえたと感じてもらえるような伝え方が共感性を示すのに必要です。

このように、カウンセラーの純粋性(自己一致)・尊重性(受容)・共感性(共感的理解)の3つがそろうことで、クライエントは自分の気持ちを理解し、問題解決に向かっていけるとされています。

カール・ロジャーズについて

ロジャーズは、厳格なプロテスタントの家庭で育ち、コロンビア大学で教育心理学と臨床心理学を学びました。

その後、児童相談にかかわり非行少年の面接の中で、当時行われていた心理療法が再犯防止には役立たないこと、指示的な助言は効果がないことを経験しました。
そこで、ロジャーズは非指示的な温かいカウンセリングという治療観感を持った独自の技法を発展させました。

理想や現実とのズレがある不一致の状態を、カウンセリングによって一致させていくことを目指す自己理論など、心理学の歴史に残るさまざまな理論を残しました。

まとめ

来談者中心療法は、非指示的で相手に対して受容や共感的理解を示すもので、悩み相談には最適な方法といわれています。
純粋性(自己一致)・尊重性(受容)・共感性(共感的理解)などカウンセラーにも高いスキルが求められますが、それだけに悩みのある人にも効果を実感してもらえる技法といえるでしょう。